[VAD-003] みとせのりこ – ダブルブリッド Depth Break

Track List
01. 序
02. Depth Break
03. 未明の海の底から
04. 硝子球の中のセカイ
05. アヤカシといふもの
06. 名前のない花
07. 遠い真昼

電撃文庫「ダブルブリッド」イメージアルバム


序じょ
Compose/Arrange: 大嶋おおしま啓之ひろゆき
Lyrics/Vocals: みとせのりこ

(※公式歌詞は発表されていません)


Depth Break
Compose/Arrange: 大嶋おおしま啓之ひろゆき
Lyrics/Vocals: みとせのりこ

耳みみの底そこを打うつ風かぜの音色ねいろは
密ひそやかにざわめいて
―――――― コトバなき聲

頬ほほをかすめる朱あけの匂においは
鈍にぶく夜よるの静寂しじま 染そめてく
――――――― 深い夜に

心こころに幾度いくど 繰くり返かえした
感情おもいは深ふかく鎖とざされて
迷まよいは常つねに色彩いろを変かえる
そう 確たしかな正解こたえなど
きっと出だせやしないから

言葉ことばより思考しこうより ただこの感覚かんかくだけ
痛いたみより傷痕きずあとより ただこの瞬間しゅんかんだけ

瞳ひとみに映うつる強つよい光ひかりは
視界しかいに残像かげを残のこして
―――――― カタチなき影

指ゆびの先さきを刺さす銀ぎんの刃やいばは
研とぎ澄すまされた歪いびつな夢ゆめ
――――――― 深い闇に

塗ぬり潰つぶされた傷きずとともに
この身みに深ふかく刻きざまれた
不ふ確たしかな証あかしそれさえも
この指ゆびを零こぼれてゆくだけ

――意識いしきの水底みなそこから
――記憶きおくの薄闇うすやみから
――現実うつつの薄明はくめいから
立たち上あがる影かげを消けして

言葉ことばより思考しこうより 今いまはこの鼓動こどうだけ
痛いたみより傷口きずぐちより ただこの瞬間しゅんかんだけ


未明あけがたの海うみの底そこから
Compose/Arrange: 流歌るか
Lyrics/Vocals: みとせのりこ

まだ明あけきらない浅あさい夜よるの色いろ 蒼あおく
窓辺まどべにもたれて 頬杖ほおづえをついたまま

この部屋へやはまるで深ふかい海うみの波底なみそこ
置おき去ざりにされて沈しずむ水槽すいそうのよう

当あたり前まえに 誰だれかがそこにいる
いつの間まにかその場処ばしょが「空白くうはく」になること
気きづかずいた
知しらずにいた

それは やわらかな棘とげ

色彩いろのない 独ひとりきりの閉とじられたセカイ
―― 水みずの底そこの 誰だれもいない
そのままで ただこのまま 今いまのままで
―― ただ変かわらぬ 日常ひびのままで

眠ねむらぬ 夜よは明あける

水面みなもの月光つきへと伸のばした指ゆびは届とどかない
誰だれの手てにも 触ふれはしない
―― 何なにも聴きこえない

知しらぬ間まに 色彩いろを帯おびてかすかに輝かがやく
―― 君きみがそこに ただいるだけ

痛いたむほど瞳ひとみを刺さす 淡あわい光ひかり
―― 寄よせて返かえす 揺ゆれて惑まどう

色彩いろのないはずのセカイ 鎖とざされたセカイ
―― 君きみがそこに ただいるだけ

このままで ただこのまま 今いまのままで
―― 今日きょうと同おなじ 明日あすのままで

思考おもいは拡散きえてゆく
波間なみまに…


硝子球がらすだまの中なかのセカイ
Compose/Arrange: 大嶋おおしま啓之ひろゆき
Lyrics/Vocals: みとせのりこ

ふわり 胸むねに浮うかんだ硝子球がらすだまを
覗のぞき込こむ 透明とうめいのその中なか

映うつる景色けしきも空そらも人間ひとも木きもみんな
何なにもかも逆さかさま 自分じぶんさえ歪ゆがんでる

逆さかさまに映うつった 硝子玉がらすだまの中なかのセカイには
この手てで触ふれることは出で来きないの
触ふれたなら冷つめたくて 硬かたい音おとたてるだけ

はらり 窓まどの隙間すきま抜ぬける風かぜがめくる
白しろい本ほんのページ 退屈たいくつな活字かつじたち

繰くり返かえし書かかれた「神様かみさま」なんていう文字もじの
存在そんざいも不在ふざいも 意味いみさえも判わからない
見みたこともない外国くにの 識よめない言語コトバみたい
何なにもかもが遠とおい

硝子がらすでできた不可侵ふかしんの殻からの中なか
―― 自分じぶんの殻から
閉とざされていたいの
誰だれも触ふれないで
―― 無温むおんの聖城せいきに
さびしさも 喜よろこびも 麻痺まひして
―― 約束やくそくも
悲かなしみも 孤独こどくさえ 遠とおいままで
―― アイなんて残酷ざんこくなコトバも
だけど今いまそこにいて
ただそれだけで
―― 何なにも要いらないから

逆さかさまに映うつった 心象こころの中なかに沈しずんだ
小ちいさくて冷つめたい 罅ひび割われた硝子球がらすだま
触ふれたなら 指ゆびの先さきをただ傷きずつけるだけの

透明とうめいな硝子球がらすだまに 滲にじむ小ちいさなカケラ
一雫ひとしずく落おちて


アヤカシといふもの
Compose/Arrange: Dani
Lyrics/Vocals: みとせのりこ

(※公式歌詞は発表されていません)


名前なまえのない花はな
Compose/Arrange: 流歌るか
Lyrics/Vocals: みとせのりこ

―― それは 生と死の 物語

”戦って、逃げて、生きて、死ぬ旅路を往く覚悟”

思おもい出だせるのはいつでも
苦にがすぎる後悔こうかいばかり
繰くり返かえし繰くり返かえした過ことを
また幾度いくど重かさねながら

明日ゆくさきに目めを閉とじたまま
ただ手て探さぐりで歩あるき続つづけた
本当ほんとうはいつだってずっと
そう 迷まよいの闇やみにいた

それでも今いま かすかな光ひかりは
夜よるを照てらし 標しるべを灯ともした

過すぎていった全すべてのものを
取とり戻もどせなくても
この手ての中なかにまだ残のこってるカケラはきっと
自分じぶんだけのものだから

迷まよわずに生命いのちの涯はてへと進すすめ
――――――――― 感覚より、刹那より
恐おそれは深ふかく 脚あしは震ふるえていても
―――― 思考すること 己が魂をかけて
この胸むねに描えがいた 光ひかりの軌跡きせきを
――――――――――― 自分の生も死も
ただまっすぐに顔かおを上あげて 見み据すえて
―――――――― 自分だけのものだから

時間ときは水みずの流ながれるように
留とどまることなく零こぼれて
言いい訳わけで濁にごし閉とざした日ひに
諦あきらめを数かぞえながら

望のぞまない争あらそいの中なか
傷きずつきながら でも気きづいてた
本当ほんとうはいつだってずっと
そう 誰だれかが傍そばにいた

色彩いろを結むすぶ 確たしかな光ひかりは
胸むねを照てらし 願ねがいを灯ともした

取とるに足たりない愚おろかなユメと
誰だれが嗤わらうとも
この手ての中なかに今いま握にぎってる思おもいはきっと
自分じぶんだけのものだから

泥どろの中なか躓つまづき 終ついまで足あ掻がけ
痛いたみは深ふかく 傷きずは血ちに汚よごれても
この胸むねに抱いだいた 祈いのりの軌跡きせきと
ただまっすぐに 君きみを見み上あげながら

”自分の生と死は自分だけのものだから”
”恐れずに進め 振り返らずに 己の道を”

魂たましいは 血肉ちにくに刻きざまれた証あかし
この身みはいつか 灰塵ちりと消きえるとしても
ただひとつ遺のこした 生命いのちの軌跡きせきは
足跡あしあとに咲さいた 名前なまえもない花はな


遠とおい真昼まひる
Compose/Arrange: 流歌るか
Lyrics/Vocals: みとせのりこ

白しろく 霞かすむそらを透すかす
まだ寒さむい春はるの淡あわい陽ひ射ざしに
色いろづき始はじめた枝えだの先さきにほころぶ

咲さき初そめる花はなのいろ
穏おだやかな午後ごごの景色けしき
君きみは振ふり向むき 他愛たあいなく手てを振ふり微笑わらう
それはいつか視みた夢ゆめ

繊ほそく 瞼まぶたの上うえ注そそぐ
木こ漏もれ陽びを紗うつす草くさの天蓋てんがい
かじかむ指先ゆびさき 抱だいて浅あさくまどろむ

耳みみをかすめてる唄うた
やわらかな午睡ごすいのあと
やさしく揺ゆれる 永久とわに続つづく遠とおい真昼まひる

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *