Track List
01. inicial
02. 子午線
03. うわのそら
04. 肥えた太陽
05. 目蓋
06. シメオンの海
07. 対象a (adonde vuelvo)
子午線
Compose/Lyrics: anNina
Vocals: Annabel
目に映るもの
手に取れるもの
なによりも強く
まだ覚えてる
光溜め込んだ
その空気揺らす声
私の名前を
何度も呼んでるの
もう帰っておいでと
私の家はどこかな
遠いところで今は眠ってる
その空気揺らす声
まだ何もかも
知らないはずの
小さなあの日に
でも気付いてた
もう帰れないこと
無力すぎた私を
深い地球の心臓 貫いて
私の家まで 帰りたいのに
ねぇ 帰っておいでと
もう 帰っておいでと
遠いところで今は眠ってる
その空気揺らす声
うわのそら
Compose/Lyrics: anNina
Vocals: Annabel
淡く広がる 上の空
くすんだあの雲 上の空
零れる雫 上の空
揺らいだ視界
いつか見えてた
あの空はどこにあるの
歪んだ時間
いつか壊れた
あの時計今はないの
汚れた頬に
触れた指先
今もまだ覚えてるの
擦れた文字に
触れた指先
ぬくもりを探してるの
震える光
空を切り裂く
あの刃 夏の匂い
募る 迷う 過る 染まる
探す 偲ぶ 願う 枯れる
塞ぐ 眩む 叫ぶ 揺らぐ
巡る 祈る 戻る 揺れる
君が無くした
君が無くした
あの空はどこにあるの
薄れた景色
あの約束も
もう思い出せないのに
記憶の淵に溢れ出す空
目の前に今も…
虚ろな視界
君が落とした
あの時計何色だった
流れる時間
君とはぐれた
あの時の花も枯れた
揺らいだ視界
いつか見えてた
あの空はどこにあるの
歪んだ時間
いつか壊れた
あの時計今はないの
肥えた太陽
Compose/Lyrics: anNina
Vocals: Annabel
窓の外に出した
碧い仙人掌が
腐りかけていた
有り触れた鳴き声の
憐れな鳥
いつもの私
いつもの眩暈
急がなければいけない
大きなそれが来る前に
部屋の外が崖に変わらぬうちに
焦りに満たされてもう 溢れてきた
足元を崩しかねない足音に責め立てられ
逃げ出す先も分からぬまま
動くことさえ出来ない
昇りきらぬ
転がる太陽が
嗚呼
沈んだ
急がなければいけない!
大きなそれはもう来るだろう
誰かが走り出した音が聞こえた
脱ぎ捨てた服を拾え
粟立つ肌を覆い隠せ
逃げ出すなら今だと
カナリヤが歌い煽り嗤いだした
目蓋の裏の
転がる太陽が
嗚呼
消えない
闇に飽いた頃に
肥えた太陽が
また顔を出し
冷め切ったからだを
暖めて笑う
動けぬ子らの
目蓋
Compose/Lyrics: anNina
Vocals: Annabel
誰かを見てる
影のように近くで
見渡す限り白く
飲み込まれそうになる夢
叶うなら
今
君に会いたい
目蓋の裏に
眩しい夜を留めて
嘘も本当も全部
飲み干してしまおう
さあ
シメオンの海
Compose/Lyrics: anNina
Vocals: Annabel
手慰みにはじめた
宛先のない手紙
今日も崖の上から
海へと瓶を投げる
深海まで落ちて
押し潰れたガラス
水に溶ける言葉
波紋のように広がる
今日はあかい夕暮れだ
闇がりに耳を澄ませば
たしかに扉が鳴った
鳶色の髪と
香る潮騒
指先が滲む
ガラスのかけら
ずぶ濡れの君が
優しく笑って
あたたかい声で
なにかを祈った
夢をみる僕は
君を知らない
懐かしい声と
ガラスのかけら
ずぶ濡れの君が
僕の手をとる
対象a (adonde vuelvo)
Compose/Arrange: inazawa
Lyrics: interface
Vocals: Annabel
あなたの亡骸に土をかける
それが禁じられていたとしても
純粋なまなざしの快楽には
隠しきれない誘惑があった
どうして罪があるのだろう
どうして罰があるのだろう
骨の尖はあまりにも白く
無限につづく闇をさそった
何もかもがあざやかにみえて
すぐに消えてしまう
あなたの思い出に鍵をかける
それが損なわれていたとしても
狂おしい愛情の奥底には
抑えきれない衝動があった
かけらをひろい集めながら
夢の終わりを待っていた
罪があるのは諦めているから
罰があるのは求めすぎるから
何もかもが置き去りにされて
まわる まわりつづける
朝がくれば笑えるだろうか
あの日のように笑えるだろうか
失くしたものは何ひとつないと
願う 願いつづける